森ノ宮医療大学 一般選抜の倍率・合格者平均点【2022〜2026年度/全8学科】

森ノ宮医療大学の一般選抜前期の倍率は、2026年度で3.9倍〜33.8倍と学科によって極端な差があります。合格者平均点は3科目型で得点率63〜84%、2科目型で73〜88%(学科・日程による)。なお同大学は「合格最低点」を公表しておらず、公表されているのは「合格者平均点」のみです。

この記事では、大学が公表している2022〜2026年度の5年分の入試結果をもとに、一般選抜(前期A・B・C日程)の倍率と合格者平均点がどう動いてきたかを、全8学科分、表にまとめています。数字はすべて大学公式の公表値で、出典は記事末尾に記載しています。

目次

先に結論:森ノ宮医療大学に「合格最低点」の公表データはありません

「森ノ宮医療大学 合格最低点」で検索して来られた方に、最初にお伝えしておきます。

森ノ宮医療大学は合格最低点(ボーダー得点)を公表していません。大学が公式サイトの「過去入学試験結果」および「入試結果速報」で公開しているのは、以下の3種類です。

  • 志願者数・受験者数・合格者数
  • 倍率(受験者数÷合格者数)/第1志望学科倍率
  • 合格者平均点(学科試験・基礎学力試験の平均点)

つまり「何点取れば受かるか」の下限ラインは公表されていません。代わりに使えるのが合格者平均点で、これは合格した人たちの平均なので、合格最低点はこれより下にあることになります。目標設定としては「合格者平均点を超えれば安全圏」と考えるのが現実的です。この記事の後半で、学科・日程別の合格者平均点を5年分まとめています。

なお、一部の受験情報サイトが独自に「合格最低点」を掲載している場合がありますが、大学の公表値ではない点にご注意ください。

森ノ宮医療大学 一般選抜の倍率【2022〜2026年度・学科別】

一般選抜前期の合計倍率の推移

一般選抜前期のA・B・C日程(3科目型・2科目型すべて)を合算した倍率です。倍率=受験者数÷合格者数。

学科2022年度2023年度2024年度2025年度2026年度
看護学科6.85倍5.83倍3.94倍8.98倍7.33倍
理学療法学科3.90倍5.54倍3.62倍5.97倍7.79倍
作業療法学科4.53倍6.69倍2.94倍5.23倍33.83倍
言語聴覚学科1.88倍5.33倍19.83倍
臨床検査学科4.21倍5.31倍4.78倍6.23倍9.36倍
臨床工学科4.24倍3.41倍3.82倍3.54倍10.97倍
診療放射線学科5.18倍5.32倍4.32倍7.32倍6.40倍
鍼灸学科2.53倍2.18倍5.17倍14.17倍8.94倍

大学公表の受験者数・合格者数から前期分のみを合算して算出。

この表を読むときに知っておくべき4つの前提

年度をまたいで比べる前に、制度そのものが変わっている点を押さえておく必要があります。

  1. 2022・2023年度にはC日程がありません。2022年度は「前期A・B日程+中期+後期」という構成で、C日程が加わったのは2024年度からです。したがって2022・2023年度の数字はA・B日程のみの合算です。
  2. 言語聴覚学科のデータは2024年度分からです。それ以前の年度は公表データに掲載がありません。
  3. 2025年度に入試制度の改編がありました。総合型選抜B日程【面接併用型】が公募推薦選抜【自己推薦型】Ⅰ期・Ⅱ期に変わり、総合型選抜B日程【学力重視型】は廃止されています(2027年度入学試験要項P.5に一覧あり)。入試区分の名称と構成が2024年度以前と違います。
  4. 倍率には第2・第3志望での受験者が含まれます。森ノ宮医療大学は1回の受験料で第3志望まで出願でき、第1志望が不合格の場合に第2・第3志望で判定されます。表の倍率はその併願者を含んだ数字です(詳細は後述)。

受験者数・合格者数の推移

倍率の変動が「受験者が増えたから」なのか「合格者を絞ったから」なのかを見るために、実数も並べておきます。いずれも一般選抜前期のみの合計です。

学科受験者数(2022→2026年度)
看護学科459367284934784
理学療法学科195216141394491
作業療法学科868747162203
言語聴覚学科3296119
臨床検査学科240191196411543
臨床工学科1239284191340
診療放射線学科352346320725768
鍼灸学科48373185152
学科合格者数(2022→2026年度)
看護学科676372104107
理学療法学科5039396663
作業療法学科191316316
言語聴覚学科17186
臨床検査学科5736416658
臨床工学科2927225431
診療放射線学科68657499120
鍼灸学科19176617

5年間で「傾向」と言えるもの・言えないもの

倍率は年ごとの振れ幅が大きく、1年だけの動きをトレンドと見なすと判断を誤ります。5年分を並べたうえで、継続的な変化と単年の変動を分けて整理します。

継続的な傾向と言えるもの

① 2024年度を底とした受験者数の増加(全8学科)

全学科で2024年度が受験者数の最低値になっており、2025年度に大きく増加しています。看護学科は284名→934名、診療放射線学科は320名→725名と、いずれも2倍以上です。2026年度も高い水準が続いています。この増加は2025年度の入試制度改編と同じタイミングで起きていますが、大学の公表資料に因果関係の説明はありませんので、あくまで「同時期に起きた変化」として捉えるのが妥当です。

② 臨床検査学科の倍率上昇(3年連続)

2024年度4.78倍 → 2025年度6.23倍 → 2026年度9.36倍と3年連続で上昇しています。合格者数は41名→66名→58名とほぼ横ばいなので、受験者の増加(196名→411名→543名)が倍率を押し上げている構図です。8学科のなかで最も一貫した上昇傾向を示しています。

単年の変動であり、トレンドとは言えないもの

① 作業療法学科の33.83倍・言語聴覚学科の19.83倍(2026年度)

この2学科の2026年度の数字は非常に目を引きますが、合格者数がそれぞれ6名まで絞られた結果です。前年は作業療法31名、言語聴覚18名でした。分母がこれだけ小さいと倍率は容易に跳ね上がるため、2027年度も同じ水準が続くとは限りません。

実際、この2学科は一般選抜前期の全6区分(A・B・C日程 × 3科目型・2科目型)すべてで合格者が1名ずつという状態でした。総合型選抜・公募推薦選抜の段階で定員が埋まった結果と考えられますが、これも公表資料に説明はありません。

② 臨床工学科の10.97倍(2026年度)

2022〜2025年度は3.41〜4.24倍で安定していたところに、2026年度だけ10.97倍が乗っています。合格者が54名→31名に減り、受験者が191名→340名に増えた両方の影響です。過去4年が安定していただけに、単年のスパイクと見るべきです。

③ 看護学科の3.94倍(2024年度)

受験者が284名まで落ち込んだ単年の谷です。前後の年度は5.8〜9.0倍で推移しており、2024年度だけが例外的に低い年でした。

森ノ宮医療大学の合格者平均点【2022〜2026年度】

ここからが、合格最低点の代わりに目標ラインとして使えるデータです。すべて一般選抜前期の合格者平均点で、カッコ()内は得点率です。

A日程3科目型(300点満点)

学科2022年度2023年度2024年度 ※2025年度2026年度
看護学科212.7 (71%)240.9 (80%)204.3 (68%)241.5 (80%)241.6 (81%)
理学療法学科196.2 (65%)215.3 (72%)204.9 (68%)233.8 (78%)239.2 (80%)
作業療法学科162.7 (54%)196.6 (66%)181.8 (61%)218.5 (73%)非公表
言語聴覚学科172.6 (58%)186.3 (62%)非公表
臨床検査学科201.1 (67%)244.2 (81%)212.8 (71%)241.0 (80%)244.4 (81%)
臨床工学科197.8 (66%)211.5 (70%)179.2 (60%)205.9 (69%)219.7 (73%)
診療放射線学科224.6 (75%)243.3 (81%)214.6 (72%)246.6 (82%)242.6 (81%)
鍼灸学科162.6 (54%)177.8 (59%)176.0 (59%)非公表239.0 (80%)

※ 2024年度の一般選抜前期A日程は「得点調整後の点数」と大学が注記しています。他年度と単純に比較できません。
「非公表」=合格者が1名の入試は合格者平均点が公表されません。

A日程2科目型(200点満点)

学科2022年度2023年度2024年度 ※2025年度2026年度
看護学科153.2 (77%)168.2 (84%)146.5 (73%)168.0 (84%)171.5 (86%)
理学療法学科145.5 (73%)156.4 (78%)137.5 (69%)159.4 (80%)162.6 (81%)
作業療法学科104.0 (52%)143.3 (72%)144.3 (72%)144.9 (72%)非公表
言語聴覚学科129.7 (65%)134.3 (67%)非公表
臨床検査学科140.4 (70%)165.8 (83%)147.3 (74%)167.7 (84%)169.4 (85%)
臨床工学科125.1 (63%)159.4 (80%)128.3 (64%)145.6 (73%)159.4 (80%)
診療放射線学科154.6 (77%)167.6 (84%)150.6 (75%)170.8 (85%)165.2 (83%)
鍼灸学科118.4 (59%)128.5 (64%)129.0 (64%)非公表170.5 (85%)

※ 2024年度A日程は得点調整後の点数です。

B日程3科目型(300点満点)

学科2022年度2023年度2024年度2025年度2026年度
看護学科226.2 (75%)241.6 (81%)243.3 (81%)242.4 (81%)243.6 (81%)
理学療法学科237.9 (79%)222.0 (74%)223.8 (75%)240.9 (80%)234.1 (78%)
作業療法学科201.4 (67%)210.5 (70%)171.0 (57%)218.0 (73%)非公表
言語聴覚学科189.8 (63%)190.7 (64%)非公表
臨床検査学科210.3 (70%)214.3 (71%)233.8 (78%)240.3 (80%)249.0 (83%)
臨床工学科192.3 (64%)198.3 (66%)208.0 (69%)205.4 (68%)225.0 (75%)
診療放射線学科214.6 (72%)220.4 (73%)227.5 (76%)238.4 (79%)252.7 (84%)
鍼灸学科197.7 (66%)194.0 (65%)非公表非公表261.0 (87%)

B日程2科目型(200点満点)

学科2022年度2023年度2024年度2025年度2026年度
看護学科167.0 (84%)167.0 (84%)166.6 (83%)168.4 (84%)174.9 (87%)
理学療法学科161.4 (81%)156.3 (78%)156.0 (78%)161.3 (81%)166.9 (83%)
作業療法学科146.6 (73%)149.7 (75%)非公表148.2 (74%)非公表
言語聴覚学科非公表102.5 (51%)非公表
臨床検査学科150.2 (75%)145.8 (73%)156.2 (78%)165.3 (83%)176.0 (88%)
臨床工学科127.1 (64%)非公表139.8 (70%)136.7 (68%)162.5 (81%)
診療放射線学科146.9 (73%)152.1 (76%)157.2 (79%)166.9 (83%)173.9 (87%)
鍼灸学科138.5 (69%)非公表136.5 (68%)非公表179.3 (90%)

C日程(2024年度以降)

C日程は2024年度に新設されたため、3年分のみのデータです。

学科3科目型/300点満点2科目型/200点満点
202420252026202420252026
看護学科232.9244.4237.1161.4169.5166.2
理学療法学科218.8222.2245.6158.2154.7168.3
作業療法学科非公表214.7非公表非公表145.4非公表
言語聴覚学科188.0161.5非公表128.0非公表非公表
臨床検査学科218.3230.6251.7153.3160.3166.0
臨床工学科166.0198.9190.4非公表142.6146.0
診療放射線学科218.3234.6229.1154.4164.8161.8
鍼灸学科非公表非公表非公表非公表非公表非公表

合格者平均点で5年一貫している唯一の傾向

合格者平均点も年ごとの振れが大きいのですが、そのなかで臨床検査学科と診療放射線学科のB日程だけは、5年間ほぼ単調に上昇しています。

  • 臨床検査学科 B日程3科目型:70% → 71% → 78% → 80% → 83%
  • 診療放射線学科 B日程3科目型:72% → 73% → 76% → 79% → 84%
  • 臨床検査学科 B日程2科目型:75% → 73% → 78% → 83% → 88%
  • 診療放射線学科 B日程2科目型:73% → 76% → 79% → 83% → 87%

この2学科のB日程を狙う場合、3科目型で250点前後(得点率83%以上)、2科目型で175点前後(得点率88%前後)が2026年度の合格者平均でした。年々上がってきているデータなので、目標はこれ以上に置くのが安全です。

一方、A日程は2024年度に得点調整が入っているため、5年トレンドとして語ることはできません。C日程も3年分しかなく、方向性を判断するにはデータが不足しています。

倍率を見るときの注意:第1志望学科倍率との差が大きい

森ノ宮医療大学は、1回の受験料で第3志望の学科まで出願でき、第1志望が不合格だった場合に第2・第3志望の学科で判定される制度があります。公表されている倍率にはこの併願受験者が含まれているため、第1志望として出願した人から見た実質倍率はもっと低くなります。

2026年度の一般選抜(前期+後期の合計)で比較すると、その差は歴然です。

学科倍率(併願込み)第1志望学科倍率受験者に占める第2・3志望者
看護学科6.35倍5.71倍約10%
理学療法学科8.22倍4.78倍約42%
作業療法学科31.71倍3.71倍約88%
言語聴覚学科14.22倍7.29倍約60%
臨床検査学科9.90倍4.71倍約52%
臨床工学科11.34倍2.29倍約85%
診療放射線学科6.55倍5.39倍約18%
鍼灸学科8.63倍2.63倍約70%

2026年度入試・一般選抜合計(前期+後期)の公表値。

作業療法学科は「31.71倍」という数字だけ見ると絶望的に思えますが、第1志望として出願した人にとっては3.71倍です。臨床工学科も11.34倍に対して第1志望学科倍率は2.29倍。これらの学科は受験者の大半が他学科からの併願なので、第1志望で受ける限り数字ほどの難関ではありません。

逆に、看護学科(約10%)と診療放射線学科(約18%)は併願者の比率が低く、公表倍率と第1志望学科倍率の差が小さい学科です。これは第1志望としてその学科を目指す受験生が多いことを意味し、実質的な競争は看護・診療放射線のほうが厳しいと読めます。

2027年度受験に向けて押さえておきたいこと

1. 目標点は「合格者平均点+α」で設定する

合格最低点が非公表である以上、確実なラインは合格者平均点しかありません。志望学科・志望日程の直近2〜3年の合格者平均点を見て、そこを超える得点を目標にするのが現実的です。特に臨床検査・診療放射線を志望する場合、平均点が上昇し続けているため、前年の平均点をそのまま目標にすると足りない可能性があります。

2. 倍率の学科差は「併願構造」で理解する

公表倍率だけで志望学科を決めるのは危険です。第1志望学科倍率とセットで見て、自分が第1志望として出願するのか、第2・第3志望として押さえるのかで、見るべき数字が変わります。

3. 一般選抜前期は3日程すべてに出願できる

2027年度の一般選抜前期はA日程 2027年1月30日(土)、B日程 1月31日(日)、C日程 2月1日(月)で、試験日自由選択制かつ複数日程への出願が可能です。上の表を見ると、同じ学科でも日程によって合格者平均点が10点以上ずれる年があります。複数日程を受けることで、当日の出来不出来のブレを吸収できます。

4. B日程・C日程は岡山・広島にも会場がある

2027年度は、一般選抜前期のB日程・C日程で本学会場に加えて岡山会場・広島会場が設置されます(A日程は本学会場のみ)。中国地方から受験する場合は日程選択の判断材料になります。

5. 3科目型には学納金全額免除のチャンスがある

一般選抜前期の3科目型に合格して入学する成績上位15名以内は、初年度の授業料および教育充実費「合計160万円」が全額免除されます(2科目型は対象外)。事前の入試で合格している人も、一般選抜前期を再受験してこの制度に挑戦できます。

この記事のデータの出典

  • 倍率・受験者数・合格者数・合格者平均点:森ノ宮医療大学 公式サイト「過去入学試験結果」(2022〜2026年度)
  • 2026年度の各方式別データ:同「入試結果速報
  • 2027年度の日程・試験会場・学納金減免制度:森ノ宮医療大学「2027年度 入学試験要項」P.4、P.5、P.10
  • 一般選抜前期の合計倍率は、大学公表の受験者数・合格者数から前期分(A・B・C日程/3科目型・2科目型)のみを合算して算出したものです

入試日程・制度は変更される場合があります。出願前に必ず大学公式サイトおよび最新の入学試験要項でご確認ください。

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