不可算名詞の語法|数え方のルールと、意味が変わる名詞の見分け方

目次

不可算名詞は複数形にも不定冠詞もつかない

英語の名詞には、数えられる可算名詞と、数えられない不可算名詞があります。日本語で「アドバイスを1つ」「家具を2つ」と数えられそうな語でも、英語では不可算名詞として複数形にもa/anにもならないケースが少なくありません。

不可算名詞は、数をどう表すかでさらに2つのグループに分かれます。まずは単位語を使わないグループです。

単位語を使わない不可算名詞

(単位語とは、a piece of advice「1つの助言」の pieceのように、数える単位を示す語です。a sheet of paper「紙1枚」の sheet、a cup of tea「お茶1杯」の cupも同じ仲間です。some・a lot ofのような量を示す語とは別のグループです。)

The storm caused serious (d    ) to the old bridge.
(その嵐は古い橋にひどい損害を与えた。)

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damage:損害/被害

「損害/被害」の意味では不可算名詞なので、a/anも複数形もつかない。なお、複数形の damagesは「損害賠償金」を表す別の語として使う(例:pay A in damages「損害賠償金としてAを支払う」)。

This street always has heavy (t    ) during rush hour.
(この通りはラッシュアワーにいつも交通量が多い。)

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traffic:交通(量)

不可算名詞なのでa/anも複数形もつかない。「交通量が多い」は heavy traffic、a lot of trafficのように表す。

単位語で数えられる不可算名詞

ここで扱う名詞も不可算名詞です。量を示したいときは、どちらのグループも同じように some A「いくつかのA」、a lot of A「多くのA」のように、some「いくつかの」・a lot of「多くの」を名詞の前につけます。数を示したいときは、a piece of A「1つのA」、two pieces of A「2つのA」のように、単位を表す pieceを使います。2つ以上のときは piecesと複数形になる点に注意してください。

The teacher gave the students some useful (a    ) before the exam.
(先生は試験前に、生徒たちに役立つ助言をいくつかしてくれた。)

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advice:助言/忠告

不可算名詞なので複数形は存在しない。数えたいときはa piece of advice「1つの助言」、two pieces of adviceのように単位 pieceを使う。give A advice (about B)「Aに(Bに関する)アドバイスをする」の形も重要。

We got some useful (i    ) about the new schedule from the office.
(私たちは事務室から、新しいスケジュールについて役立つ情報をいくつか得た。)

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information:情報

不可算名詞なのでa/anも複数形もつかない。数えたいときはa piece of information、two pieces of informationのように単位 pieceを使う。

How many pieces of (b    ) can we bring on the flight?
(この便には手荷物をいくつまで持ち込めますか。)

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baggage:(旅行時の)手荷物(luggageも同じ)

不可算名詞なので複数形は存在しない。数を尋ねるときも、名詞そのものを複数形にはできないので、How many pieces of baggage …?のように単位 pieceの側を複数形にする。

I still have a lot of (h    ) to finish before tomorrow’s English class.
(明日の英語の授業までに終わらせなければならない宿題が、まだたくさんある。)

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homework:宿題

不可算名詞なので複数形は存在しない。数えたいときはa piece of homework「宿題1つ」のように単位 pieceを使う。「宿題は全部終わった」は I have done all my homework.のように所有格+不可算名詞で表す。

残りの不可算名詞を確認する

ここまでに出てきた語のほかにも、入試でよく問われる不可算名詞があります。a piece ofや a cup ofのような単位語を使わないものから順に並べます(a lot of「たくさんの」は単位語に含まれません)。

We had a lot of (f    ) at the summer festival.
(私たちは夏祭りでとても楽しんだ。)

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fun:楽しみ

不可算名詞なのでa/anも複数形もつかない。have fun「楽しむ」、much fun「大いに楽しい」の形で使う。

We had bad (w    ) all through the trip.
(旅行のあいだずっと天気が悪かった。)

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weather:天気

不可算名詞なのでa/anも複数形もつかない。ただし much weather・a little weatherのような量の表し方はせず、bad weather「悪天候」、in this weather「この天気の中で」のように、形容詞や前置詞句とともに使うのが普通。

A little chocolate does no (h    ) to your health.
(少しのチョコレートなら健康に害はない。)

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harm:害

不可算名詞なのでa/anも複数形もつかない。do harm to A「Aに害を与える」、do no harm「害にならない」の形でよく使う。

The family gained great (w    ) from the oil business.
(その一家は石油事業で莫大な富を得た。)

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wealth:富/財産

「富/財産」の意味では不可算名詞なのでa/anも複数形もつかない。ただしa wealth of A「豊富なA/たくさんのA」という数量を表す言い方では、例外的にaがつく。

ここからは、単位語や別の可算名詞を使って数えるグループです。

All the (f    ) in this room was made by hand.
(この部屋の家具はすべて手作りだ。)

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furniture:家具

不可算名詞なので複数形は存在しない。数えるときはa piece of furniture「家具1点」、three pieces of furniture「家具3点」とする。単数扱いなので、動詞も wereではなく wasになる点に注意。

The lab bought several new pieces of (e    ) last month.
(その研究室は先月、新しい装置をいくつか購入した。)

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equipment:装置/設備

不可算名詞なので複数形は存在しない。数えるときはa piece of equipment、several pieces of equipmentのように単位 pieceの側を複数形にする。

The (n    ) about the earthquake spread quickly.
(地震の知らせはすぐに広まった。)

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news:知らせ/ニュース

語尾がsだが不可算名詞で、単数扱いになる(The news is good.「その知らせは良いものだ」のように、be動詞は areではなく isを使う)。数えるときはa piece of news「1つの知らせ」とする。なお、この文の spreadは spread-spread-spreadと変化する動詞の過去形。

The police found no (e    ) at the scene.
(警察は現場で証拠を何も見つけられなかった。)

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evidence:証拠

不可算名詞なので複数形は存在しない。数えるときはa piece of evidence「1つの証拠」とする。

My father does most of the (h    ) in our family.
(うちでは父が家事の大半をしている。)

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housework:家事

不可算名詞なのでa/anも複数形もつかない。do the housework「家事をする」の形で使うのが普通で、数を言いたいときは可算名詞 choreを使い、do a few household chores「家事をいくつかする」のように表すことが多い。

The factory installed new (m    ) last year.
(その工場は昨年、新しい機械設備を導入した。) ※不可算名詞が入る

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machinery:機械(類)

機械をひとまとまりで指す不可算名詞。数えるときはa piece of machinery「機械1台」とする。1台の機械を指す可算名詞 machineとの違いに注意(a machine/two machinesは可)。

She has a good (k    ) of Chinese history.
(彼女は中国史についてよく知っている。)

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knowledge:知識

不可算名詞なので複数形は存在しない。ただしa knowledge of A、a good[deep] knowledge of A「Aについての(深い)知識」という形では、例外的にaがついて単数で使う。この形は入試で狙われやすい。

The (s    ) along the coast was breathtaking.
(海岸沿いの景色は息をのむほど美しかった。) ※不可算名詞が入る

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scenery:景色/風景

自然の景色全体を指す不可算名詞なので、a/anも複数形もつかず、単数扱いになる。「場面/光景」を指す可算名詞 sceneとの違いに注意(a scene/two scenesは可)。

He spends his evenings reading English (p    ).
(彼は夜、英語の詩を読んで過ごす。) ※不可算名詞が入る

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poetry:詩

詩というジャンル全体を指す不可算名詞。1編の詩を指すときは可算名詞 poemを使う(a poem/three poems)。

不可算名詞の「多い・少ない」を表す語

不可算名詞は数を数えないので、「多い/少ない」を表す語も、可算名詞のときとは別のものを使います。可算名詞に使う many・a few・fewは、不可算名詞には使えません。

We’ve just moved in, so we still need to buy (s    ) new furniture for the bedroom.
(引っ越したばかりなので、寝室用の新しい家具をいくつか買う必要がある。) ※空欄には「量」を表す語が入る

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some:いくつかの/いくらかの

furnitureは不可算名詞なので、数を表すa fewでは修飾できない。量を表す some・much・a little・littleで修飾する。「多い/少ない」の表し方は、可算名詞と不可算名詞で次のように対応する。

  • 可算名詞:many「数が多い」/a few「数が少しある」/few「数がほとんどない」
  • 不可算名詞:much「量が多い」/a little「量が少しある」/little「量がほとんどない」

She practiced every day, but still made (l    ) progress on the violin.
(彼女は毎日練習したが、それでもバイオリンの上達はほとんど見られなかった。) ※空欄には「量」を表す語が入る

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little:ほとんど〜ない(progress:進歩)

progressは不可算名詞なので、a few・fewでは修飾できず、a little・littleを使う。aの有無で意味が正反対になる点に注意。a littleは「少しはある」という肯定的な意味、littleは「ほとんどない」という否定的な意味になる。ここは和訳が「ほとんど見られなかった」なので littleを選ぶ。

可算名詞と不可算名詞で、意味そのものが変わる名詞

ここまでは「その名詞が数えられるかどうか」を見てきましたが、名詞の中には、可算名詞として使うか不可算名詞として使うかで、意味そのものが変わってしまうものがあります。

Your report is good, but there is still room for improvement.
(君のレポートは良いが、まだ改善の(  )がある。)

They knocked down the old wall to make room for a new kitchen.
(彼らは新しいキッチン用に(  )を空けようと、古い壁を取り壊した。)

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余地:room=余地/機会/可能性(=chance、possibility)

スペース:room=空間/場所/スペース(=space)

どちらも不可算名詞の room(英語は同じ語)。上の文は There is room for A.「Aの余地がある」、下の文は make room for A「Aのために場所(スペース)を空ける」という決まった言い方で、日本語の意味が違う。どちらもa/anがつかず複数形にもならない。

This small hotel has only twelve (r    ), so you should book early.
(この小さなホテルには部屋が12室しかないので、早めに予約したほうがよい。) ※複数形にするかどうかもあわせて考えること

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rooms:部屋

同じ roomでも、「部屋」の意味では可算名詞になる。可算名詞なので、a roomと言えるし、数を示すときは複数形 roomsになる。前の2文の不可算名詞 roomとは、意味も形も別物として扱う。

ここまで見てきたことを、3つのパターンに整理します。

パターン1
a piece ofのような単位語を使わないもの

量の大小だけを much・a little・littleで示すグループ。

  • little progress
    進歩がほとんどない
  • a little progress
    少しは進歩がある - aの有無で意味が逆になる

この型の語(一覧):

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  • damage「損害」
  • progress「進歩」
  • traffic「交通(量)」
  • fun「楽しみ」
  • harm「害」
  • weather「天気」(例外あり)
  • wealth「富・財産」(例外あり)

例外:weatherと wealthは、上の much・a little・littleとは違う形で量を表します。

  • bad weather
    悪天候 - 形容詞を添える形になる
  • a wealth of A
    豊富なA - 例外的にaがつく

パターン2
単位語や別の可算名詞を使って数えるもの

名詞そのものは複数形にできないので、単位語 pieceの側を複数形にして数を示します。

  • a piece of advice
    1つの助言
  • two pieces of advice
    2つの助言 - 複数形になるのは adviceではなく piece

この型の語(一覧):

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  • advice「助言」
  • furniture「家具」
  • information「情報」
  • baggage「手荷物」
  • homework「宿題」
  • equipment「装置」
  • evidence「証拠」
  • news「知らせ」
  • machinery「機械(類)」

別扱い:housework・knowledge・scenery・poetryの4語は、pieceでは数えません。それぞれ別の対処法があります。

  • housework → 数えたいときは可算名詞 chore「雑用」を使う(do a few household chores「家事をいくつかする」)
  • knowledge → a knowledge of A「Aについての知識」の形でのみ例外的にaがつく
  • scenery → 数える方法自体がない。scene「場面」は別語で、景色1つ分を指す語ではない
  • poetry → 可算名詞 poem「詩」が別に存在する(1編、2編と数えられる。pieceは使わない)

パターン3
可算名詞になるか不可算名詞になるかで、意味そのものが変わるもの

下の4組の英文は、同じ語が可算・不可算どちらでも使われる例です。

  • There is room for improvement.
    This hotel has only twelve rooms.

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    There is room for improvement.
    改善の余地がある。(不可算=余地)

    This hotel has only twelve rooms.
    このホテルには部屋が12室しかない。(可算=部屋)

  • a lot of work to do
    a work of art

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    a lot of work to do
    やるべきたくさんの仕事(不可算=仕事)

    a work of art
    1つの芸術作品(可算=作品)

  • a sheet of paper
    buy a paper

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    a sheet of paper
    1枚の(不可算=紙)

    buy a paper
    新聞を買う(可算=新聞)

  • a lot of experience
    a strange experience

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    a lot of experience
    豊富な経験(不可算=経験)

    a strange experience
    1つの不思議な体験(可算=体験)

見分け方:a/anや-sは、可算の意味で使われた結果つく形です。名詞についている形で、その文の意味が分かります。

意味
a/an可算a work「作品」
a paper「新聞」
an experience「一回の体験」
-s可算の複数rooms「部屋」
experiences「体験談」
a/anも-sもつかない不可算room「余地」
work「仕事」
paper「紙」
experience「経験」

※a lot ofはどちらにも使えるので目印にならない。決め手は名詞側の-sの有無(a lot of work=-sなしで不可算/a lot of experiences=-sありで可算)。

不可算の意味のまま数えたいときは、a sheet of paper・a piece of workのように単位語を添える。

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