日本語では同じでも英語では違う動詞|運ぶ・似合う・貸し借りの使い分け

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日本語では同じでも英語では違う動詞|運ぶ・似合う・借りる

日本語では1つの言葉で済むのに、英語では複数の動詞を使い分ける場面があります。 「運ぶ」「似合う」「借りる」の3つは、どれも入試で問われる代表例です。

空欄の中の色つきの文字は、単語の頭文字です。ヒントのない空欄は、自分で考えて入れてください。

運ぶ・連れて行く:話し手からの距離で決まる

日本語の意味を見て、動詞を埋めてください。

私を空港まで連れて行ってくれますか。
Could you (t   ) me (   ) the airport?

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take to:take A to B(A を B へ連れて行く)
take は、話し手のいる場所から離れていく動きを表します。
to は方向・到達点を示す前置詞です。

明日その本を持ってきてください。
Please (b   ) the book tomorrow.

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bring:bring A(A を持ってくる)
bring は、話し手のいる場所へ近づいてくる動きを表します。
  • take:話し手から離れていく(持って行く・連れて行く)
  • bring:話し手に近づいてくる(持ってくる・連れてくる)

彼はかばんを駅まで運んだ。
He (c   ) his bag (   ) the station.

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carried to:carry A to B(A を B まで運ぶ)
carry は「手や乗り物で運ぶ」という物理的な運搬に使います。take・bring のような話し手からの距離は問いません。
to は方向・到達点を示す前置詞です。

台所からコップ1杯の水を持ってきてくれますか。
Could you (f   ) me a glass of water from the kitchen?

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fetch:fetch A(A を取りに行って持ってくる)
fetch は、行って取ってから戻ってくるまでの往復の動き全体を表します。
  • bring:持ってくる(取りに行く部分は含まない)
  • fetch:取りに行って持って帰ってくる(往復)

fetch は主にイギリス英語で使われる語です(Cambridge 英英辞典の表示も mainly UK)。アメリカ英語では go get や get を使うほうがふつうです。
例:Could you go get me a glass of water? (コップ1杯の水を持ってきてくれますか。同じ内容をアメリカ英語で言うとこの形になる)

take と bring は、話し手がどこにいるかで決まる:

同じ「持って行く/持ってくる」でも、話し手のいる場所を基準に どちらへ動くかで使い分けます。

  • I’ll take you to the station.
    (駅まで送りますよ。話し手が今いる場所から駅へ向かうので take)
  • Bring your friend to the party.
    (パーティーに友達を連れてきて。話し手がいるパーティー会場へ来るので bring)

似合う・合う:人に合うのか、物どうしが合うのか

日本語の意味を見て、動詞を埋めてください。

その色はあなたによく似合う。
That color (s   ) you well.

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suits:suit A(A に似合う)
suit は、色・服装・髪型などが人に似合うときに使います。

この靴は私の足に合わない。
These shoes don’t (f   ) me.

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fit:fit A(A にサイズが合う)
fit は大きさ・形が合うかどうかを表します。
  • suit:色や雰囲気が人に似合う
  • fit:サイズや形がぴったり合う

そのネクタイはあなたのシャツと合っている。
That tie (m   ) your shirt.

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matches:match A(A と調和する)
match は物どうしが調和しているときに使います。

この帽子はそのコートに合う。
This hat (g   ) (   ) that coat.

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goes with:go with A(A と合う)
go with も物どうしの調和を表し、match とほぼ同じ意味で使えます。この2語に厳密な使い分けはなく、上の文の matches をそのまま goes with に置きかえても自然です。match のほうが色や柄の一致を、go with のほうが組み合わせ全体の相性を意識する傾向がある、という程度の違いです。
with は伴うもの・持っているものを示す前置詞です。

貸し借り:貸す側か借りる側か、持ち運べるかどうか

日本語の意味を見て、動詞を埋めてください。

彼にペンを貸してあげた。
I (l   ) him my pen.

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lent:lend A B(A に B を貸す)
loaned も成立します。ただし loan を動詞で使うのはおもにアメリカ英語で、イギリス英語では動詞は lend を使います。動詞の loan をお金の貸し借りに限る文体指針(Chicago Manual of Style)もあるため、入試では lend が確実です。
lend は貸す側が主語になります。無料で貸すのが基本です。

私は図書館で本を借りた。
I (b   ) a book from the library.

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borrowed:borrow A(A を借りる)
borrow は借りる側が主語になり、その物を持ち運べるときに使います。
  • lend:貸す側が主語(I lent him my pen.)
  • borrow:借りる側が主語(I borrowed a book.)

私たちは1週間車を借りた。
We (r   ) a car for a week.

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rented:rent A(A を有料で借りる)
車を借りる場合、イギリス英語では hire a car のほうがふつうです。アメリカ英語では rent a car が標準的で、hire は「人を雇う」の意味で使われることが多くなります。
rent はお金を払って借りるときに使います。貸す側にも使え、rent A to B で「A を B に貸す」となります。

トイレを借りてもいいですか。
May I (u   ) the bathroom?

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use:use A(A を借りる=その場で使う)
動かせないもの(トイレ・電話など)は borrow ではなく use を使います。
  • borrow:持ち運んで別の場所で使う(本・ペンなど)
  • use:その場で使う(トイレ・電話など)

「トイレ」にあたる語は地域で違います。bathroom はアメリカ英語、restroom は駅や店など公共の場所、toilet はイギリス英語でよく使われます。

3つの場面をどう見分けるか

それぞれの場面で、何を基準に選ぶかが決まっています。

運ぶ

話し手のいる場所から離れるか、近づくか。 物理的な運搬そのものを言うなら carry、往復して持ち帰るなら fetch です。

  • She took the letter to the post office.
    (彼女はその手紙を郵便局へ持って行った。話し手から離れるので take)
似合う・合う

人に合うのか、物どうしが合うのか。 人に似合うなら suit、サイズが合うなら fit、物どうしの調和なら match・go with です。

  • This jacket suits you, but it doesn’t fit you.
    (このジャケットは似合っているが、サイズが合わない。似合う=suit、サイズ=fit)
借りる

誰が主語か、何を借りるか。 貸す側なら lend、借りる側で持ち運べるなら borrow、 お金を払うなら rent、動かせないものなら use です。

  • I borrowed his umbrella and used his phone.
    (傘を借りて、電話を借りた。持ち運べる傘=borrow、その場で使う電話=use)

シャッフルして区別する

最後に、3つの場面をランダムな順番で出題します。頭文字のヒントはありません。 日本語の意味から、どの動詞を使うか考えてください。

そのドレスは彼女によく似合っている。
That dress (   ) her well.

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suits:suit A(色や雰囲気が人に似合う)

彼はその重い箱を肩に担いで運んだ。
He (   ) the heavy box on his shoulder.

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carried:carry A(手や腕で運ぶ)
on his shoulder が「どうやって運んだか」を表しているので、運搬の動作そのものを表す carry を使います。take・bring は話し手からの距離を表す語なので、運び方を表す語句とは結びつきません。lift は「持ち上げる」で、運ぶ動作は表しません。

受付の電話を使ってもいいですか。
May I (   ) the phone at the front desk?

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use:use A(動かせないもの・その場で使うものは use)

このシャツは私には小さすぎて合わない。
This shirt is too small to (   ) me.

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fit:fit A(サイズが合う)

友人から自転車を借りた。
I (   ) a bike from my friend.

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borrowed:borrow A(借りる側が主語、持ち運べるもの)

出かけるときは傘を持って行ってください。
Please (   ) an umbrella with you when you go out.

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take:take A(話し手から離れていく動き)
when you go out があるので、今いる場所から出て行く場面だと分かります。
carry an umbrella with you も成立しますが、carry は持ち運ぶ動作そのものを表します。ここは「出かけるときに持って出る」という内容なので、話し手のいる場所から離れる動きを表す take が素直です。

逆に、話し手のいる場所へ来る場面なら bring になります。
例:Please bring an umbrella with you when you come. (来るときは傘を持ってきてください。話し手のいる場所へ向かうので bring)

彼女は妹にドレスを貸した。
She (   ) her sister a dress.

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lent:lend A B(貸す側が主語)
loaned も成立しますが、これはおもにアメリカ英語の言い方です。

そのかばんは彼女の靴と合っている。
That bag (   ) her shoes.

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matches:match A(物どうしの調和)
goes with も同じ意味で成立します。ここは空欄が1つなので、1語で言える matches が入ります。

私たちは海辺で家を借りた。
We (   ) a house by the sea.

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rented:rent A(お金を払って借りる)
leased も成立しますが、lease は長期の契約を結んで借りる場合に使います。

📚 動詞の語法シリーズの学習順序で、この記事が全体のどこに位置するか確認できます。

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