【2027年度最新】香川大学医学部の合格最低点・配点・推薦入試を徹底解説

香川大学医学部医学科は、一般選抜(前期日程のみ)と学校推薦型選抜Ⅱという2つの入り口を持っています。

後期日程が存在しないため、一般選抜は事実上「一度きりの勝負」です。 推薦は出願要件の評定平均だけでなく、倍率も年々上昇しているのが実情です。

本記事では、香川大学が公表する2027年度入学者選抜要項と、2024〜2026年度の入試結果データをもとに、各方式の仕組みと合格に必要な得点水準を解説します。

目次

この記事でわかること

  • 香川大学医学科の2つの入試方式(一般選抜・学校推薦型選抜Ⅱ)の違い
  • 方式別の試験科目と配点
  • 過去3年間の合格最低点(得点率換算)の推移
  • 2段階選抜・面接一発不合格など、見落としやすい合否ルール
  • 出願・選抜上の注意点

香川大学医学科の入試方式一覧

募集人員と日程の全体像を押さえましょう。 募集人員は調整中の数値を含みます。

一般選抜(前期日程) 募集人員70人(2027年度要項の記載) 出願期間1/25〜2/3 試験日2/25

学校推薦型選抜Ⅱ 募集人員25人(県内高校出身枠10人程度を含む) 出願期間11/2〜11/9 試験日は募集要項参照

国際バカロレア選抜 募集人員若干人 出願期間・試験日は8月下旬公表予定の専用要項を参照

私費外国人留学生選抜 募集人員若干人 出願期間・試験日は8月下旬公表予定の専用要項を参照

なお、医学科の入学定員は現時点で95人ですが、文部科学省・厚生労働省から2027年度入学者についても暫定的に臨時定員を維持する方針が示されています。

参考までに、2026年度入試では調整の結果、前期日程の募集人員が76人(地域枠一般9人を含む)、学校推薦型選抜Ⅱが30人(地域枠学校推薦6人を含む)となりました。

2027年度の募集人員は今後調整される予定で、変更があり得ます。 確定した数値は香川大学ホームページで公表されるため、出願前に必ず最新情報を確認してください。

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.1・P.2・P.9〜30

後期日程は実施していません。

併願は前期日程・後期日程・公立大学中期日程からそれぞれ1校ずつ、合計3校まで可能というルールがあります。 医学科は前期日程の1枠しか使えない点に注意が必要です。

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.8「2.出願上の注意事項」

方式別の試験科目と配点

一般選抜(前期日程)

大学入学共通テスト:720点 国語200点/地歴公民100点(1科目)/数学100点(数ⅠA50点・数ⅡBC50点) 理科200点(物・化・生から2科目、各100点)/外国語100点(リーディング80点・リスニング20点)/情報20点

教科・科目に係る個別テスト等:700点 数学200点/理科200点(2科目)/外国語200点/面接100点

合計1,420点満点

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.19〜20

学校推薦型選抜Ⅱ

大学入学共通テストを「課する」推薦ですが、得点がそのまま合計点に加算されるわけではありません。

  • 大学入学共通テスト(8科目):合計点には算入されない(基準に満たない場合は総合問題・面接の結果にかかわらず不合格)
  • 総合問題(英語問題+理科系論述、3題中2題選択):300点
  • 面接:150点
  • 合計450点満点

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.40〜44

出願には評定平均4.0以上、理科2科目以上(物理・化学・生物)の履修が必須です。 数学Ⅲ・数A・数B、英語コミュニケーションⅢ・論理表現Ⅱの履修も必須です。

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.37

合格最低点はどのくらい?過去3年の得点率を比較

大学公式の入試結果データをもとに、合格最低点を「満点に対する得点率」に換算しました。

選抜方式2024年度 得点率2025年度 得点率2026年度 得点率
一般選抜(前期・一般枠)約74.6%約71.4%約73.4%

実際の点数(1,400点満点)で見ると、以下の通りです。

年度最高点最低点平均点
2024年度1173.9点1045.0点1082.7点
2025年度1195.9点999.1点1046.7点
2026年度1174.5点1028.2点1067.7点

※学校推薦型選抜Ⅱは大学が合格最低点・得点分布を公表していないため、得点率の算出ができません。

募集要項にも「合否判定基準に関する個別の問い合わせについては、応じられません」と明記されています。

出典:香川大学「2024年度一般選抜合格者得点状況一覧」「2025年度一般選抜合格者得点状況一覧」「2026年度一般選抜合格者得点状況一覧」

共通テスト・個別テストそれぞれ何割必要か

総合点だけを見ていると、共通テストと個別テストのどちらにどれだけ得点力を配分すべきかが見えません。

合格最低点を科目別に分解すると、実は必要な得点率にはっきりとした差があることがわかります。

年度共通テスト最低得点率(700点満点)個別テスト最低得点率(700点満点)
2024年度76.6%(536.2点)61.7%(432点)
2025年度74.0%(518.2点)58.1%(407点)
2026年度74.8%(523.8点)61.6%(431点)

共通テストは74〜77%、個別テストは58〜62%が最低ラインです。

総合点では「7割強」に見えますが、実際は共通テストの方が個別テストより15ポイント前後高い水準を求められています。

合格者の平均得点率で見ると、この傾向はさらに明確になります。

年度共通テスト平均得点率個別テスト平均得点率
2024年度82.5%72.1%
2025年度82.0%67.6%
2026年度81.6%70.9%

合格者の共通テスト平均は毎年81〜83%に達しています。

これは志願倍率が約4倍を超えると実施される2段階選抜で、共通テストの成績上位者から個別テストに進めるためだと考えられます。

個別テストを受験できている時点で、すでに共通テストである程度の高得点を確保した受験生に母集団が絞られているということです。

対策の優先順位としては、共通テストで8割以上を安定して取れる状態を作り、個別テストは6〜7割を目指すというのが、このデータから導ける現実的な目標設定です。

出典:香川大学「2024年度一般選抜合格者得点状況一覧」「2025年度一般選抜合格者得点状況一覧」「2026年度一般選抜合格者得点状況一覧」

このデータからわかること

一般選抜の合格最低点は、3年間総合点の71〜75%のレンジで安定的に推移しています。

2025年度にやや下がった後、2026年度は再び上昇に転じており、大きなトレンド変化は見られません。

共通テスト・個別テストそれぞれの最低点も得点率60〜75%程度に収まっています。

どちらか一方に極端な弱点があると総合点で挽回しづらい配点バランスであることが読み取れます。

学校推薦型選抜Ⅱは倍率の面では明確な上昇トレンドが見えます。

志願者数・倍率は3年連続で増加しており、2024年度の3.4倍から2026年度は5.6倍まで拡大しました。

年度募集人員志願者数合格者数倍率
2024年度30101303.4倍
2025年度30139304.6倍
2026年度30168305.6倍

倍率上昇の背景にある得点分布は非公表のため確認できません。

ただし志願者数がほぼ倍増している事実は、推薦が「学力に不安がある受験生の逃げ道」ではなくなりつつあることを示唆しています。

出典:香川大学「2024年度香川大学入試実施結果」「2025年度香川大学入試実施結果」「2026年度香川大学入試実施結果」

制度変更に関する注意

2025年度入試から新学習指導要領(新課程)に完全移行しており、共通テストに「情報」科目が新設されるなど科目構成が変わっています。

2024年度のデータは旧課程時の構造であるため、得点の絶対値を単純に経年比較する際はこの点を踏まえる必要があります。

また、医学科の募集人員は2024年度の79人(前期)から2025・2026年度は76人に減少しており、定員変動も倍率・合格ラインに影響し得る要因です。

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.1〜2

方式別の対策ポイント

一般選抜(前期日程)

共通テストと個別テストの配点はほぼ半々(720点:700点)です。

基礎学力をどちらも得点率70%台前半で安定させることが最優先になります。

志願倍率が約4倍を超えると2段階選抜が実施され、共通テストの成績と調査書で第1段階選抜が行われます。

この段階で落ちると個別テストを受験する機会自体がありません。

面接は「総合点の如何にかかわらず面接の結果をもって不合格となることがある」と明記されています。

学力対策と切り離さずに準備する必要があります。

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.10・P.30

学校推薦型選抜Ⅱ

共通テストは基準クリアのための通過点であり、加点要素ではありません。

基準さえ満たせば、実際の勝負は総合問題(英語+理科論述)300点と面接150点の450点満点で決まります。

共通テストの得点を無理に伸ばすより、総合問題対策に時間を割く方が合理的です。

過去に公表されている問題の傾向を見ると、総合問題は次のような特徴があります。 (設問の具体的な内容は大学の著作権に配慮し、ここでは形式面の傾向のみ紹介します)

  • 英語問題(小論文Ⅰ)は、2026年度実施分では英作文ではなく日本語記述式でした
    • 英語で書かれた学術的な文章を読ませた上で、解答はすべて日本語で記述する形式です
    • ただしこれは1年分の傾向に過ぎず、今後も同じ形式が続くとは限りません。年度ごとに最新の過去問で形式を確認してください
  • 理科論述(小論文Ⅱ)は複数分野から出題され、そのうち2題を選んで解答する形式です(これは募集要項にも明記された恒常的なルールです)
    • 物理・化学・生物(免疫学など)にまたがる出題があり、自分の得意分野を選んで解答できます
    • 2026年度実施分では、計算過程を示す定量的な設問と、医療をめぐる社会的な論点(医療情報の正確性、治療の公平性など)について自分の考えを述べる記述式設問が組み合わされていました
    • ただしこれも1年分の傾向であり、毎年同じ組み合わせとは限りません
  • 各設問には字数制限があり、限られた文字数で要点を絞って書く訓練が普段から必要になります

倍率が年々上昇しているため、「評定平均4.0を満たせば有利」という前提では通用しにくくなっています。

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.40〜41/香川大学公表の学校推薦型選抜Ⅱ過去問題(2026年度実施分、著作権保護のため設問内容は非掲載)

出願・選抜上の注意点

  • 学校推薦型選抜・総合型選抜に既に合格している場合、入学辞退の手続きを取らない限り本学・他の国公立大学を受験しても入学許可は得られません
  • 本学または他の国公立大学の前期日程に合格し、所定期日までに入学手続を完了した場合、後期日程を受験しても合格者にはなりません
    • (医学科は後期日程がないため実質関係しませんが、他大学併願時の一般ルールとして留意が必要です)
  • 地域枠(一般・学校推薦とも)は合格すると、将来香川県内の指定医療機関で9年間医師として勤務する意志を確約する必要があります
    • 修学資金の貸付や地域医療セミナー修了なども条件に含まれます
  • 学校推薦型選抜Ⅱで履修内容が指定の科目区分によらない場合、高校長から教育課程表・シラバスを添えて事前問い合わせが必要です
    • (2027年度入試は2026年9月25日必着)

出典:香川大学『2027年度入学者選抜要項』P.8・P.37

併願戦略の考え方

「一般と推薦、どちらが入りやすいか」は得点非公開のため単純比較できません。

ただし志願倍率の推移という切り口では興味深い傾向が見えます。

年度一般選抜(前期)志願倍率学校推薦型選抜Ⅱ志願倍率
2024年度5.2倍3.4倍
2025年度4.3倍4.6倍
2026年度4.9倍5.6倍

2024年度は一般選抜の方が倍率が高かったものの、2025年度以降は逆転し、推薦の方が高い倍率で推移しています。

「推薦の方が入りやすい」という前提は、直近2年に関しては数字上成り立っていません。

ただし、この数字には注意点があります。

推薦は評定平均4.0以上、理科2科目以上・数学Ⅲ既習などの出願要件を満たした受験生しか出願できません。

そのため倍率が同じでも母集団のレベルが一般選抜より高い可能性があります。

一方、一般選抜は出願資格が広いため、記念受験や滑り止め的な出願も倍率に含まれている可能性があります。

したがって「倍率だけを見て推薦の方が難しい」と単純に結論づけるのは早計です。

評定要件を満たせる学力があるなら推薦、それが難しいなら一般選抜に集中するという適性の問題として捉えるのが妥当です。

出典:香川大学「2024年度香川大学入試実施結果」「2025年度香川大学入試実施結果」「2026年度香川大学入試実施結果」

学力・評定の状況別に、考えられる選択肢をまとめます。

  • 評定4.0以上で学力にも自信がある方:学校推薦型選抜Ⅱと一般選抜(前期)はどちらも出願可能です
    • 推薦に不合格の場合でも一般選抜(前期)に出願できます
    • ただし推薦の倍率は年々上昇しており、評定要件を満たすだけでは足りない点に注意
  • 共通テストでの得点力に自信がある方:一般選抜(前期)の2段階選抜(約4倍)を突破する土台になります
    • 個別テスト・面接対策を並行して進めましょう
  • 地域医療への強い意志がある方:地域枠(一般または学校推薦)の検討対象になります
    • ただし9年間の県内勤務確約という長期的な制約を十分理解した上で判断することが重要です

他大学の推薦(例:私立大学医学部の学校推薦型選抜)と迷っている場合

香川大学の推薦だけでなく、他大学(私立大学医学部など)の学校推薦型選抜も視野に入れている受験生は少なくありません。

ここで確実に言えるのは、香川大学の学校推薦型選抜Ⅱは、募集要項上「合格した場合は入学を確約できる者」であることが出願要件になっているという点です。

つまり香川大学の推薦に合格した場合、原則として入学を辞退する前提での出願は想定されていません。

他大学の推薦と同時に出願できるかどうかは、大学ごとにルールが異なります。必ず出願先の学校の募集要項を確認してください。

判断にあたっては、以下の観点を確認しておくと選びやすくなります。

  • 合格したら実際に入学したい大学かどうか:香川大学の推薦は入学確約が出願要件そのものに含まれています
    • 得点戦略以前に「この大学に入学する意思があるか」が最優先の判断軸になります
  • 出願・選考スケジュールの重複がないか:香川大学の学校推薦型選抜Ⅱは11月出願・11月選考です
    • 他大学の推薦時期と重なっていないか、両校の募集要項を照合してください
  • 評価方法との相性:香川大学は総合問題(英語+理科論述)と面接が中心で、共通テストは基準判定のみに使われます
    • 大学によっては数学・理科・外国語・小論文など、より一般選抜に近い形式で評価するところもあります
    • 自分の得意分野に合った評価方法を選ぶことが有利に働きます
  • 地域枠・出身地要件の有無:香川大学の地域枠(学校推薦)は主に香川県内高校出身者が対象です
    • 他大学にも同様の地域指定枠がある場合、出願資格そのものが異なることがあります

香川大学と他大学の推薦を実際に併願できるかどうかは、必ず両校の最新の募集要項および高校の進路指導窓口で確認してください。 出願を制限する規定の有無は大学ごとに異なります。

よくある質問

Q. 学校推薦型選抜Ⅱは共通テストの点数が高ければ有利ですか?

A. いいえ。共通テストは基準を満たしているかどうかの判定にのみ使われ、合計点には算入されません。基準をクリアした受験者は総合問題300点+面接150点の450点満点で純粋に競います。

Q. 一般選抜(前期)に落ちた場合、後期日程で再チャレンジできますか?

A. できません。医学科は前期日程のみの実施で、後期日程はありません。

Q. 合格最低点はどこで確認できますか?

A. 一般選抜については香川大学ホームページで「一般選抜合格者得点状況一覧」が年度ごとに公表されています。学校推薦型選抜Ⅱの得点は非公開です。

Q. 共通テストと個別テスト、どちらの得点力を優先すべきですか?

A. 過去3年のデータでは、合格最低ラインが共通テスト74〜77%に対し個別テスト58〜62%と、共通テストの方が15ポイント前後高く求められています。個別テスト対策と並行して、まず共通テストで安定して8割前後を取れる状態を作ることが優先度の高い目標になります。

Q. 香川大学の推薦と、他大学(私立大学医学部など)の推薦を両方出願できますか?

A. 香川大学の学校推薦型選抜Ⅱは、合格した場合の入学確約が出願要件に含まれています。他大学との同時出願が可能かどうかは大学ごとにルールが異なるため、必ず両校の募集要項と高校の進路指導窓口で確認してください。

出典一覧

  • 香川大学『2027年度入学者選抜要項』(教育学部・法学部・経済学部・医学部・創造工学部・農学部)2026年6月発行
  • 香川大学「2024年度香川大学入試実施結果」(2024年3月31日)
  • 香川大学「2024年度一般選抜合格者得点状況一覧」
  • 香川大学「2025年度香川大学入試実施結果」(2025年3月31日)
  • 香川大学「2025年度一般選抜合格者得点状況一覧」
  • 香川大学「2026年度香川大学入試実施結果」(2026年3月31日)
  • 香川大学「2026年度一般選抜合格者得点状況一覧」
  • 香川大学「2026年度学校推薦型選抜Ⅱ過去問題(小論文Ⅰ・小論文Ⅱ)」(掲載期間:2027年6月30日まで、無断転載禁止)
  • 香川大学ホームページ https://www.kagawa-u.ac.jp/

免責事項:本稿の数値・制度内容は上記出典に基づき作成した参考情報です。最新かつ正確な情報は、必ず香川大学が発行する募集要項および公式サイトでご確認ください。合格最低点は年度により配点構成・募集人員が変更される場合があり、単純な経年比較には限界があります。

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