東京医科大学医学部医学科は、2027年度入試で大きな変更を迎えます。
一般選抜合格を目指す現役生を主な対象に、共通テスト利用選抜・学校推薦型選抜との併願戦略まで解説します。
事実(募集要項・入学者選抜実施結果に基づく数値)と、そこから導いた戦略ポイント(編集部の解釈)は見出しで分けています。
この記事に書いてあること
- 2027年度入試の変更点と、その対応方針
- 選抜区分ごとの配点と、優先して対策すべき科目
- 2022〜2026年度の倍率・合格最低点と、狙うべき得点ライン
- 現役・浪人による合格率の違いと、浪人年数が増えるほど何を重視すべきか
- 出願・併願の組み方
- 学費と減免制度
2027年度入試の変更点
東京医科大学の主要な受験ルートである一般選抜・共通テスト利用選抜で、大きな変更があります。
募集要項の冒頭「2027年度 入試変更点について」に、次の変更が記載されています。
一般選抜・共通テスト利用選抜の第2次試験について、
- 日程:1日で実施 → 2日間に分けて実施(2027年2月13日・14日のいずれか)
- 実施内容:個人面接 → MMI(Multiple Mini Interview)
受験日はいずれかの日程が割り振られます。
募集要項には「出願の早い方から2月13日(土)、14日(日)の順に割り振ります」と記載されています。
日程の希望を出願者が選ぶ制度ではありません。
また全国ブロック別学校推薦型選抜の募集人員が、2026年度の6名以内から2027年度は12名以内(各ブロック2名以内)に変更されています。
戦略ポイント:制度変更にどう対応すべきか
MMIは医学部入試で広く使われている面接手法です。
一般的には、複数の小部屋を短時間で移動しながら異なる課題に答え、部屋ごとに面接官も変わります。
ただしこれは一般的な特徴であり、東京医科大学が実際にこの通りの形式で実施するかは公表されていません。
配点(40点、500点満点の8.0%)と実施日程以外、東京医科大学固有の情報は公表されていないのが実情です。
想定問答の暗記ではなく、初見の課題に短時間で反応する練習をしておく方が安全です。
選抜区分ごとの配点
東京医科大学の入試は、学士選抜・学校推薦型選抜(一般公募/全国ブロック別/県地域枠/英語検定試験利用)・一般選抜・共通テスト利用選抜と、選抜方式が多岐にわたります。
一般選抜(定員65名)
第1次試験は2027年2月6日(土)に実施されます。
試験当日は小論文も実施されますが、小論文の得点は第1次試験の配点合計400点には含まれません。
| 科目 | 配点 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 理科 | 200点 | 9:30〜11:30 |
| 数学 | 100点 | 13:00〜14:00 |
| 英語 | 100点 | 15:00〜16:00 |
| 配点合計(1次) | 400点 | ― |
| 小論文(2次の得点として使用) | 60点 | 17:00〜18:00 |
小論文は第1次試験と同じ日に受験しますが、採点結果は第1次試験の400点には加算されません。
小論文の60点は、第2次試験の合計得点に加算されます。
第2次試験は、第1次試験400点+小論文60点+面接(MMI)40点=500点満点です。
残りの40点は面接(MMI)で、これは第1次試験合格者だけが受けます。
最終的な合計500点に対する割合は次の通りです。
| 科目 | 配点 | 500点に対する割合 |
|---|---|---|
| 理科(2科目合計) | 200点 | 40.0% |
| 数学 | 100点 | 20.0% |
| 英語 | 100点 | 20.0% |
| 小論文 | 60点 | 12.0% |
| 面接(MMI) | 40点 | 8.0% |
| 合計 | 500点 | 100.0% |
理科は「物理・物理基礎と化学・化学基礎」「物理・物理基礎と生物・生物基礎」「化学・化学基礎と生物・生物基礎」の3組から1組(2科目)を選択します。
選択は試験会場で問題配付後に行います。
200点はこの1組(2科目)の合計で、募集要項には科目ごとの内訳(各何点か)が明記されていません。
そのため本表では理科を2科目合計のまま扱っています。
理科の科目間で20点以上の平均点差が生じ、これが試験問題の難易度に基づくものと認められる場合、中央値補正法により得点調整が行われます。
※中央値補正法とは:選択科目間の有利・不利をならすための調整方法。各科目選択グループの中央値(真ん中の順位の人の得点)を基準に揃え、個人内の順位関係は変えずにグループ全体の得点を補正します。具体的な補正の計算式は募集要項に記載がなく、調整の有無・内容は大学の受験生サイトで公表されます。
共通テスト利用選抜(定員8名以内)
第1次試験は大学入学共通テストの成績で判定されます。
900点満点です。
| 教科 | 配点 |
|---|---|
| 外国語 | 200点(リーディング150点・リスニング50点として換算) |
| 数学 | 200点(各100点) |
| 理科 | 200点(2科目選択、各100点) |
| 国語 | 200点 |
| 地理歴史・公民 | 100点 |
小論文試験は2027年2月6日(土)17:00〜18:00に本学で実施され、第2次試験は「第1次試験900点+小論文60点+面接(MMI)40点=1000点満点」で判定されます。
数学・理科は募集要項に「各100点」と明記されているため、試験1枚単位まで分けて割合を出せます。
最終的な合計1000点に対する割合は次の通りです。
| 試験 | 配点 | 1000点に対する割合 |
|---|---|---|
| 外国語:リーディング | 150点 | 15.0% |
| 外国語:リスニング | 50点 | 5.0% |
| 数学:数学Ⅰ・A | 100点 | 10.0% |
| 数学:数学Ⅱ・B・C | 100点 | 10.0% |
| 理科:1科目目 | 100点 | 10.0% |
| 理科:2科目目 | 100点 | 10.0% |
| 国語 | 200点 | 20.0% |
| 地理歴史・公民 | 100点 | 10.0% |
| 小論文 | 60点 | 6.0% |
| 面接(MMI) | 40点 | 4.0% |
| 合計 | 1000点 | 100.0% |
国語1枚(20.0%)は、外国語のリーディング・リスニングを合わせた分(20.0%)とちょうど同じ重みです。
数学・理科は1枚あたり10.0%で、国語やリーディング単体(15.0%)より軽い配点です。
学校推薦型選抜(一般公募・県地域枠、定員各20名以内/15名以内)
配点は172点満点です。
一般公募・県地域枠(茨城・新潟・埼玉・群馬の4枠)とも共通です。
| 項目 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 小論文 | 日本語1題+英語1題 | 36点 |
| 基礎学力検査 | 数学・物理基礎・化学基礎・生物基礎 | 100点 |
| 面接 | 個人面接 | 24点 |
| 書類審査 | 調査書・志望の動機・推薦書 | 12点 |
基礎学力検査は数学・物理基礎・化学基礎・生物基礎の4科目で、各25点と募集要項に明記されています。
理科3科目(物理基礎・化学基礎・生物基礎)はすべて出題され、一般選抜のような選択制ではありません。
募集要項には「理科については一部基礎の範疇を超える問題もありますが、その科目を履修していない場合でも解答できる内容となります」と記載されています。
科目単位まで分けた172点に対する割合は次の通りです。
| 項目 | 配点 | 172点に対する割合 |
|---|---|---|
| 小論文:日本語 | 18点 | 10.5% |
| 小論文:英語 | 18点 | 10.5% |
| 基礎学力検査:数学 | 25点 | 14.5% |
| 基礎学力検査:物理基礎 | 25点 | 14.5% |
| 基礎学力検査:化学基礎 | 25点 | 14.5% |
| 基礎学力検査:生物基礎 | 25点 | 14.5% |
| 面接 | 24点 | 14.0% |
| 書類審査 | 12点 | 7.0% |
| 合計 | 172点 | 100.0% |
基礎学力検査の4科目で合計58.0%を占め、単独項目としては最大です。
学校推薦型選抜(全国ブロック別、定員12名以内)
配点は80点満点です。
| 項目 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 小論文 | 日本語1題+英語1題 | 36点 |
| 書類審査 | 調査書・志望の動機・推薦書 | 12点 |
| 面接(MMI) | 基礎学力検査が合格基準点に達した者のみ | 32点 |
基礎学力検査(100点)も実施されますが、募集要項には「基礎学力検査の得点は最終合計点に含まれません」と記載されています。
ただし無関係ではありません。
募集要項には「基礎学力検査が合格基準点に達した者のみ、面接(MMI)を受験する」と記載されています。
つまり基礎学力検査は、最終得点には数えられませんが、面接(MMI)に進めるかどうかの足切りとして機能しています。
なぜこの仕組みになっているかは、募集要項に理由の記載がありません。
最終合計80点に対する割合は次の通りです。
| 項目 | 配点 | 80点に対する割合 |
|---|---|---|
| 小論文:日本語 | 18点 | 22.5% |
| 小論文:英語 | 18点 | 22.5% |
| 書類審査 | 12点 | 15.0% |
| 面接(MMI) | 32点 | 40.0% |
| 合計 | 80点 | 100.0% |
基礎学力検査(100点)は受験しますが、合格基準点の判定に使われるだけで、この割合には含まれません。
面接(MMI)1項目で40.0%を占め、一般公募の面接(14.0%)より比重がかなり大きい配点です。
学校推薦型選抜(英語検定試験利用、定員3名以内)
配点は172点満点です。
CEFR B1以上のスコアが出願資格です。
| 項目 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 小論文 | 日本語1題 | 12点 |
| 基礎学力検査 | 数学・物理基礎・化学基礎・生物基礎 | 100点 |
| 面接 | 個人面接 | 24点 |
| 英語検定試験のスコア | CEFRに基づく得点換算 | 24点 |
| 書類審査 | 調査書・志望の動機・推薦書 | 12点 |
基礎学力検査は一般公募と同じ4科目・各25点で、理科3科目とも選択制ではなく必須です。
科目単位まで分けた172点に対する割合は次の通りです。
| 項目 | 配点 | 172点に対する割合 |
|---|---|---|
| 小論文:日本語 | 12点 | 7.0% |
| 基礎学力検査:数学 | 25点 | 14.5% |
| 基礎学力検査:物理基礎 | 25点 | 14.5% |
| 基礎学力検査:化学基礎 | 25点 | 14.5% |
| 基礎学力検査:生物基礎 | 25点 | 14.5% |
| 面接 | 24点 | 14.0% |
| 英語検定試験のスコア | 24点 | 14.0% |
| 書類審査 | 12点 | 7.0% |
| 合計 | 172点 | 100.0% |
一般公募と比べると、小論文の比重が10.5%×2から7.0%×1に下がり、その分を英語検定試験のスコア(14.0%)で補う配点構造です。
学士選抜(定員2名以内)
学士選抜は、大学卒業者・大学院修了者向けの少人数枠です。
現役生・高校卒業見込みの受験生は対象外なので、次の「倍率と合格最低点」の章に進んで構いません。
配点は80点満点です。
基礎学力検査(100点)も受験しますが、募集要項には「基礎学力検査の得点は最終合計点に含まれません」と記載されています。
ただし無関係ではありません。
募集要項には「基礎学力検査の合格基準点に達した者のみ、合否判定対象とします」と記載されています。
つまり基礎学力検査は、最終得点には数えられませんが、基準に届かなければ小論文・面接の出来にかかわらず不合格になる足切りとして機能しています。
なぜこの仕組みになっているかは、募集要項に理由の記載がありません。
| 項目 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 小論文 | 日本語1題+英語1題 | 36点 |
| 面接(MMI) | ― | 32点 |
| 書類審査 | 志望の動機・学歴および職歴・成績証明書等 | 12点 |
最終合計80点に対する割合は次の通りです。
| 項目 | 配点 | 80点に対する割合 |
|---|---|---|
| 小論文:日本語 | 18点 | 22.5% |
| 小論文:英語 | 18点 | 22.5% |
| 面接(MMI) | 32点 | 40.0% |
| 書類審査 | 12点 | 15.0% |
| 合計 | 80点 | 100.0% |
基礎学力検査は前述の通り、この割合には含まれません。
全国ブロック別と同じ配点比率で、面接(MMI)が全体の40.0%を占めます。
戦略ポイント:どの科目に力を入れるべきか
一般選抜は理科(2科目合計)が500点満点の40.0%、数学・英語が各20.0%です。
理科は内訳が非公表のため、実際は数学・英語と同等の科目が2つ並んでいる可能性が高く、「理科だけ重点対策」と決めつけない方が安全です。
共通テスト利用選抜は、国語1枚(20.0%)が外国語のリーディング・リスニング合計(20.0%)と同じ重みで、数学・理科は1枚あたり10.0%です。
学校推薦型選抜は区分で優先度が逆転します。
一般公募・県地域枠・英語検定試験利用は基礎学力検査が合計58.0%を占めますが、全国ブロック別・学士選抜は基礎学力検査を受けても最終得点に含まれず、面接(MMI)が40.0%と最大の比重になります。
倍率と合格最低点(2022〜2026年度)
以下の倍率は、大学が公表している受験者数と第2次試験合格者数から算出したものです(受験者数÷第2次試験合格者数)。
大学自身が「倍率」として公表している数値ではありません。
一般選抜
| 年度 | 受験者数 | 第2次試験合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2022 | 1,940 | 245 | 7.9倍 |
| 2023 | 2,290 | 179 | 12.8倍 |
| 2024 | 2,515 | 193 | 13.0倍 |
| 2025 | 2,515 | 213 | 11.8倍 |
| 2026 | 2,266 | 279 | 8.1倍 |
合格最低点(第1次試験は400点満点、第2次試験は500点満点)
| 年度 | 1次合格最低点 | 得点率 | 2次合格最低点 | 得点率 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 273.0点 | 68.2% | 340.0点 | 68.0% |
| 2023 | 240.0点 | 60.0% | 312.0点 | 62.4% |
| 2024 | 270.0点 | 67.5% | 336.0点 | 67.2% |
| 2025 | 261.0点 | 65.2% | 326.0点 | 65.2% |
| 2026 | 262.0点 | 65.5% | 326.0点 | 65.2% |
2025年度の一般選抜は、入学者選抜実施結果において「一般選抜(新潟枠込み)」として集計されています。
共通テスト利用選抜
| 年度 | 受験者数 | 第2次試験合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2022 | 499 | 90 | 5.5倍 |
| 2023 | 759 | 49 | 15.5倍 |
| 2024 | 816 | 59 | 13.8倍 |
| 2025 | 809 | 79 | 10.2倍 |
| 2026 | 732 | 110 | 6.7倍 |
合格最低点(第1次試験は900点満点、第2次試験は1000点満点)
| 年度 | 1次合格最低点 | 得点率 | 2次合格最低点 | 得点率 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 682.5点 | 75.8% | 739.0点 | 73.9% |
| 2023 | 736.5点 | 81.8% | 814.0点 | 81.4% |
| 2024 | 749.0点 | 83.2% | 812.0点 | 81.2% |
| 2025 | 772.0点 | 85.8% | 826.0点 | 82.6% |
| 2026 | 753.5点 | 83.7% | 811.0点 | 81.1% |
学校推薦型選抜(一般公募)
| 年度 | 合格最低点 | 満点 | 得点率 |
|---|---|---|---|
| 2022 | 110.0点 | 172点 | 64.0% |
| 2023 | 118.0点 | 172点 | 68.6% |
| 2024 | 112.0点 | 172点 | 65.1% |
| 2025 | 107.0点 | 172点 | 62.2% |
| 2026 | 113.0点 | 172点 | 65.7% |
2021年度以前の満点は159点のため、それ以前の年度とは単純比較できません。
戦略ポイント:何点取れば受かるか、どの方式が有利か
一般選抜の1次得点率は、直近5年で60.0〜68.2%です。
安全策なら、5年間の最高値68.2%を目安にするのが手堅い考え方です。
共通テスト利用選抜は1次得点率が75.8〜85.8%と、一般選抜よりかなり高い水準を要求されます。
ただし要求科目も違います。
一般選抜は理科・数学・英語のみで、国語・地歴公民は不要です。
共通テスト利用選抜は国語・地歴公民も含めた5教科が必要です。
理科・数学・英語に得意が偏っている人は一般選抜に絞る方が対策を絞り込めますが、5教科まんべんなく得点できる人は共通テスト利用選抜を追加する価値があります。
倍率の年度ブレも一般選抜より大きく(2022年度5.5倍→2023年度15.5倍)、単純に「併願すれば安全」とは言い切れません。
国語・地歴公民の対策に時間を割いた分、理科・数学・英語の対策が薄くなり、一般選抜側の合格可能性を下げてしまう場合もあります。
併願するかどうかは、5教科への得意・不得意のバランスと、対策に割ける時間で判断すべきです。
学校推薦型選抜(一般公募)の得点率は62.2〜68.6%で、一般選抜とほぼ同じ水準です。
ただし倍率は非公表のため、有利さの比較はできません。
出願資格(調査書の成績状況4.0以上、学校長の推薦)を満たせるかが、まず検討の入り口です。
現役・浪人による合格率の違い
2026年度一般選抜の高校卒業年別の受験者数・合格者数から算出した合格率です。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026年高校卒(現役) | 848 | 136 | 16.0% |
| 2025年高校卒(1浪) | 758 | 103 | 13.6% |
| 2024年高校卒(2浪) | 321 | 25 | 7.8% |
| 2023年高校卒(3浪) | 117 | 6 | 5.1% |
| 2022年以前高校卒(4浪以上) | 185 | 7 | 3.8% |
戦略ポイント:今の自分と合格ラインとのギャップをどう埋めるか
2浪を境に合格率が半分以下まで落ち込みます。
理由は大学から公表されていませんが、学力以外の評価(書類・面接)の比重が現役・1浪より大きくなっていると考えるのが安全です。
2浪以降で受験する場合、学力の上積みだけでなく、MMIでの受け答えの準備を早めに始める価値があります。
出願手続きの規定
- 一般選抜と共通テスト利用選抜を併願する場合、それぞれWeb出願を行い、出願書類は別々の封筒に入れ、それぞれ宛名ラベルを貼って郵送する必要があります。入学検定料もそれぞれ必要です(一般選抜60,000円、共通テスト利用選抜40,000円)
- 共通テスト利用選抜は、共通テスト出願サイトに登録した氏名カナ・申込番号・ユーザID・パスワードの入力が必要です。募集要項には「これらの情報が不明なために出願登録が完了できなかった場合や、いかなる理由であっても、出願登録が期限に間に合わなかった際の特別措置はありません」と記載されています
- 調査書は文部科学省所定の様式により、2026年9月1日以降に学校長が作成し厳封したものに限られます
- 試験開始時刻に遅刻した場合、30分以内の遅刻に限り受験が認められます
- 1科目(項目)でも欠席した場合は合否判定の対象外となります
併願のルール
学校推薦型選抜(県地域枠・一般公募・全国ブロック別)を併願する場合、出願書類は1セットのみで足ります。
検定料も60,000円のみで済みます。
併願できない組み合わせは次の通りです。
- 県地域枠同士(茨城・新潟・埼玉・群馬)の併願はできません
- 英語検定試験利用は、県地域枠・全国ブロック別との併願はできません(一般公募との併願は可能)
併願した場合の優先順位は、まず県地域枠の基準で判定され、届かなければ一般公募、それでも届かなければ全国ブロック別、という順送りの仕組みです。
出願し直す必要はなく、1回の出願・受験で自動的にこの判定が行われます。
募集要項には次のように記載されています。
- 県地域枠の合格者とならなかった場合、一般公募の対象となります
- 一般公募の合格者とならなかった場合、全国ブロック別学校推薦型選抜の対象となります
募集要項ではこの優先順位を「県地域枠>一般公募>全国ブロック別」と表記していますが、これは3つの基準を同時に比べて一番良いものを選ぶという意味ではありません。
一般選抜と共通テスト利用選抜も併願可能で、両方の第1次試験に合格した場合、第2次試験は「一般選抜」の受験番号で1回のみ受験し、それぞれで合否判定が行われます。
大学が公表している合格者の内訳(正規・補欠・繰上げ)は次の通りです。
一般選抜
| 年度 | 正規合格者 | 補欠合格者 | 繰上げ合格者 |
|---|---|---|---|
| 2022 | 119名 | 55名 | 71名 |
| 2023 | 133名 | 5名 | 41名 |
| 2024 | 128名 | 0名 | 65名 |
| 2025 | 124名 | 10名 | 79名 |
| 2026 | 128名 | 23名 | 128名 |
共通テスト利用選抜
| 年度 | 正規合格者 | 補欠合格者 | 繰上げ合格者 |
|---|---|---|---|
| 2022 | 21名 | 10名 | 59名 |
| 2023 | 31名 | 6名 | 12名 |
| 2024 | 31名 | 0名 | 28名 |
| 2025 | 30名 | 0名 | 49名 |
| 2026 | 40名 | 10名 | 60名 |
戦略ポイント:併願・出願をどう組むべきか
一般選抜と共通テスト利用選抜の併願は、科目適性によって有利不利が変わります(詳しくは後述のFAQを参照)。
出願・検定料は完全に別なので、併願する場合は独立した2回のチャンスになります。
学校推薦型選抜内(県地域枠・一般公募・全国ブロック別)の併願は、書類1セット・検定料60,000円のみで新たな対策科目も増えないため、出願資格を満たすなら併願しておく方が合理的です。
2026年度は繰上げ合格者が正規合格者と同数の128名に達しています。
正規合格発表で圏外に見えても、繰上げの電話に対応できる状態を保っておくことが実質的な対策になります。
学費と減免制度
2027年度入学者の場合、初年度の学生納付金(一般選抜・共通テスト利用選抜・学校推薦型選抜の入学者)は次の通りです。
| 項目 | 1年次 | 2〜6年次(年額) |
|---|---|---|
| 入学金 | 1,000,000円 | ― |
| 授業料 | 2,900,000円 | 2,900,000円 |
| 教育・施設設備充実費 | 900,000円 | 2,020,000円 |
| その他の諸経費 | 96,800円 | 69,000円 |
| 計 | 4,896,800円 | 4,989,000円 |
学士選抜の入学者は初年度の授業料が免除されるため、1年次の計は1,996,800円になります。
次に該当する者は、初年度に納入する授業料2,900,000円が免除されます。
- 一般選抜の成績上位40位まで
- 共通テスト利用選抜の成績上位8位まで
- 学士選抜の入学者
また文部科学省の通知を受けた新制度により、一般選抜・共通テスト利用選抜の成績上位40位・8位以内の合格者のうち、児童養護施設等在籍者・高校生等奨学給付金受給者・修学支援新制度対象者のいずれかに該当する人が入学を辞退した場合、入学金100万円が全額返還されます(申請期日2027年3月12日必着)。
よくある質問
Q. 東京医科大学は何点取れば合格できますか?
一般選抜の1次合格最低点は、直近5年間で60.0〜68.2%の範囲で推移しています。
安全に見積もるなら、5年間で最も高かった68.2%(2022年度)を目安にするのが手堅い考え方です。
ただし年度によって幅があるため、必ずこの数値で合格できるという保証ではありません。
Q. 一般選抜と共通テスト利用選抜、どちらが有利ですか?
単純な有利・不利では比較できません。
科目構成が違います。
一般選抜は理科・数学・英語のみで、国語・地歴公民は不要です。
共通テスト利用選抜は国語・地歴公民を含めた5教科が必要です。
理科・数学・英語が得意な人は一般選抜に絞る方が有利な場合があり、5教科まんべんなく得意な人は共通テスト利用選抜を追加する価値があります。
共通テスト利用選抜は1次の得点率が75.8〜85.8%と一般選抜より高い水準を要求されるため、国語・地歴公民の対策に時間を割いた分、理科・数学・英語の対策が薄くなるなら、併願がかえって不利に働くこともあります。
Q. 2027年度から面接がMMI形式に変わったと聞きました。対策は変わりますか?
MMIは医学部入試で広く使われている面接手法です。
一般的には、複数の小部屋を短時間で移動しながら異なる課題に答え、部屋ごとに面接官も変わります。
ただしこれは一般的な特徴であり、東京医科大学が実際にこの通りの形式で実施するかは公表されていません。
配点(40点、500点満点の8.0%)と実施日程以外、東京医科大学固有の情報は公表されていません。
全国ブロック別・学士選抜ではすでにMMIが実施されており、2027年度は一般選抜・共通テスト利用選抜にも対象が広がる形です。
Q. 学校推薦型選抜にはどんな種類があり、何が違いますか?
一般公募(20名以内)、全国ブロック別(12名以内)、県地域枠(茨城・新潟・埼玉・群馬、計15名以内)、英語検定試験利用(3名以内)の4種類があります。
一般公募・県地域枠・英語検定試験利用は基礎学力検査100点が合否に直結しますが、全国ブロック別は基礎学力検査が最終得点に含まれず、小論文・MMI・書類審査で実質的に勝負が決まる点が大きく異なります。
出典
- 東京医科大学 2027年度学生募集要項(一般選抜・共通テスト利用選抜)
- 東京医科大学 2027年度学生募集要項(学校推薦型選抜 一般公募・全国ブロック別・英語検定試験利用)
- 東京医科大学 2027年度学生募集要項(学校推薦型選抜 県地域枠)
- 東京医科大学 2027年度学生募集要項(学士選抜)
- 東京医科大学 医学科入学者選抜実施結果(2022〜2026年度)
- 東京医科大学受験生サイト「医学科 入学者選抜実施結果」(2026年4月17日更新) https://admissions-tokyo-med.jp/med/senbatsu-kekka/
- 東京医科大学受験生サイト「医学科 学生募集要項・出願書類」(2026年7月31日更新) https://admissions-tokyo-med.jp/med/youkou-dl/
- 東京医科大学「医学科 学生納付金」 https://www.tokyo-med.ac.jp/med/payment.html
本記事の倍率および合格率は、上記の入学者選抜実施結果に記載された受験者数・合格者数から算出しています。
戦略ポイントは、上記の事実データから編集部が導いた解釈であり、大学の公式見解ではありません。
免責事項
本記事の内容は、記事作成時点で東京医科大学が公表している情報に基づいています。
戦略ポイントの項目はうかるレシピ編集部の解釈であり、合格を保証するものではありません。
入試制度・日程・配点・学費等は変更される可能性があるため、出願前に必ず東京医科大学の公式サイトおよび最新の募集要項でご確認ください。
